観賞魚の診療

日本における観賞魚の飼育人口は増加を続けています。それにともない飼育用品の開発は目覚ましく、年々品質が向上しています。その一方で、観賞魚の疾病に対しての取り組みはまだまだ発展途上といえるでしょう。観賞魚疾病の抱える最大の問題はご家族自身が診断を下し、治療を行わなければいけない点です。このため、インターネットや飼育書などの媒体から入手できる情報に偏りがちになってしまう可能性があります。当院は飼育指導をはじめとし、各種検査を用いた獣医学的アプローチのもと、正確な診断・治療をご提供できるように努めてまいります。

診療対象種

ダトニオの胃内異物のレントゲン

日本産淡水種

キンギョ、ニシキゴイ、メダカ、タナゴ類、フナ、南西諸島分布種(タメトモハゼ、ホシマダラハゼ等)などすべての魚種(飼育禁止種はのぞく)

熱帯性淡水魚

アロワナ、ダトニオ、ハイギョ、フグ、ピラニア、タライロン、スネークヘッド、ポリプテルス、シクラソマ、ナマズ(コリドラス、プレコストムス含む)、エイ、ベタ、グッピーなどすべての魚種

熱帯性海水魚

キンチャクダイ、チョウチョウウオ、クマノミ、スズメダイ、ハナダイ、ハタ、ベラ、ハゼ、カエルアンコウ、フグ、ウツボ、サメ、エイなどすべての魚種

診療内容

一般診療

健康診断、飼育相談、各種手術の相談、セカンドオピニオンなど

各種検査

血液検査、レントゲン検査、超音波検査、眼科検査、感染症検査、微生物学検査、形態学検査など

外科手術

異物誤飲に伴う胃切開・腸切開、体表腫瘍の摘出、骨折整復、アロワナ類のエラめくれ、アロワナ類の目ダレ、ピラニア類の口の腫瘤摘出など


観賞魚に限り、動画や写真を持参しての飼育・疾病相談は受け付けております。大変申し訳ございませんが、メールや電話でのご相談はお断りさせていただいております。

ガー科の診療につきましてはお問い合わせを多数いただきますが、来院や入院が外来生物法における運搬・保管に該当してしまうため診察はおこなっておりません。


ピラニアナッテリーの消化管造影検査

タライロンの採血