投薬ルートを考える

爬虫類に限りませんが

薬剤の投与方法には様々な方法があります。

病院でイメージされるのは注射ではないでしょうか。

その注射にも

皮下注射

皮内注射

筋肉注射

静脈注射

体腔内注射

などいろいろな投与ルートがあって

メリットデメリットが色々とあります。

デメリットの一つが

動物病院へ行かないと実施できない

ということでしょうか。

 

 

そして他の投与法で最も馴染みのある経口投与。薬を飲ませるというやつですね。

これはイメージしやすいと思います。

このデメリットは

 

飲まないと効かない

 

です。当たり前ですね。

当たり前ですが大変です。爬虫類で分けてみましょう。

 

まずカメ。カメは来院理由のほとんどが食欲不振ですから

この点が大変です。

リクガメなら野菜にふりかけましょう、

ミズガメならペレットに浸してみましょう

マタマタなら金魚に埋め込みましょう

ミツユビハコガメなら牛ハツに入れちゃいましょう

ジャイアントマスクタートルならエビに埋め込んでみましょう

どれもいい方法ですがどれも食べてくれなければ投薬が成立しません。

 

トカゲやヤモリは

コオロギに薬をつけて食べさせる

という方法がありますがやはり食欲があって

かつピンセットから食べてくれないと確実な投薬とは言えません。

カメレオンもですね。

 

そしてヘビ。

そもそも食欲があったとしても

連日食べるというのは一般的ではないでしょうから

これもヘビの体内の薬の濃度を保つことが困難です。

 

 

 

経口投与はこんな方法もあります。

 

 

 

器具を使って直接胃袋へ入れるという方法なのですが

これも家庭では推奨できません。

病院でもどうせなら注射のほうが代謝効率がいいわけですから

この方法をとるのは注射薬がないような薬、多くは寄生虫の駆虫薬などで用います。