ゼブラキャットの異物誤飲
大型肉食魚は飼育下において異物を誤飲してしまうケースがたびたび見られます。
大型ナマズ、大型シクリッド、ダトニオ、アロワナなど丸のみにするタイプで
発生例が多いです。
一方、同じ肉食魚でもハイギョ、フグ、ピラニアなどはかじり取る習性が強いためか
当院でもあまり経験がありません。
それでもヒーターのコード類やガラス水温計、サーモスタットのセンサーなどは一撃で粉々になりますが。
水温計を飲み込んだゼブラキャット。
飲み込んだ物の形態が直線状のものなので
大丈夫だろうと思っていたらみるみるエラの動きが悪くなってきたと
急遽来院して摘出しました。
昔のマンガでは
口を下に向けて勢いよく振り下ろせば手術などしなくても大丈夫
などとありましたが、絶対ではありません。
早めにご相談ください。
ちなみにマンガはスピリッツのIWAMALとサンデーのWILD LIFEです。
全く同じナマズのエピソードなので元ネタは一緒だと思います。
獣医漫画の主人公はどんな動物でも治せちゃいますよね。
獣医師になって思うのは国や動物園や水族館などの
垣根を越えて治療に当たることができるというのは
創作物ではありますが純粋にすごいなと、いいなと思います。