セマルハコガメの卵塞
暖かくなってきて冬眠から覚める爬虫類も増えてくるでしょう。
飼育下においてクーリングまたは冬眠させた個体は
おそらくブリーディングを視野に入れているのではないかと思います。
春から初夏にかけて産卵する種類も多いですから(特に自然下において)
楽しみもあれば一方で注意も払わなくてはいけないシーズンです。
飼われているミドリガメの繁殖関連疾患は一年を通して
圧倒的にこの時期が多いです。春から卵を抱え始めるからですね。
もちろんほかの種類でも起こります。
これはセマルハコガメ。チュウゴクセマルです。
レントゲンでもしっかりハコガメに特徴的な蝶番が見えますね。
いきんでいるけど全然出てこない、元気もなくなってきた
ということで来院しました。
卵殻がしっかり形成されているとレントゲンでの描写は容易です。
卵詰まりは有名な単語ですが
決して一様ではないため簡単な疾患ではありません。難産ですからね。
治療法をしっかり相談してください。