インドホシガメの尿道結石
結石はリクガメ飼いさんの中では非常によく知られている病気の一つです。
甲羅を開けて、大きな結石を取り出している画像は
いろんなところで見ることができると思います。
結石は種類によって見られやすい、見られにくいというのが
少しずつわかってきていて
ケヅメリクガメ
ロシアリクガメ
インドホシガメ
ギリシャリクガメ
などで多いとされています。
上記の種類は飼育されている頭数も多い人気のカメたちなので
納得の結果ですが、
ヒョウモンガメやアカアシガメなどの上記に劣らずの人気種では
ほとんど見られません。これはなぜなのか獣医学的によくわかっていません。
かつては乾燥環境、湿潤環境などの関連性も謳われていましたが
上記の種類の羅列を見ても該当しないこともあり、
やはりよくわかっていません。
治療は外科的摘出になりますが
有名な膀胱結石よりも重篤になりやすいのが尿道結石です。
尿の出口を結石が閉塞させてしまうのです。
獣医学分野ではネコやフェレット、ウサギ、モルモットで多く、
急速に腎不全へ進行して亡くなってしまうこともある救急疾患です。
出口に詰まっていることが多いので甲羅を開ける必要はなく、
ほとんどのケースで無麻酔で実施できます。
迅速に結石を破砕して摘出しなくてはいけませんが
その後の点滴や投薬も重要です。
破砕して取り出さないと組織を痛めてしまいます。
身体の大きさの割に巨大な結石がつくられることがあります。
取り出したらそこがゴールではないことがあるというのがポイントです!
ダメージを負った身体をしっかりと治療しましょう。