ワイルドのアガマ類はこれに注意

じつはアガマ類には限らないのですが

乾燥環境に生息している種類は

脱水してぐったりして来院してくるケースが多い印象です。

 

 

 

ぐったりして来院したサビグニーアガマ

 

 

 

身体をもたげられなくなってしまうと重篤な状態です。

 

 

 

ワイルドコートの個体は

どうしても輸入状態が悪いといわれがちですが

その言葉を紐解くと極度の脱水状態にあることが多いです。

もともと砂漠環境に生息している種だから乾燥に強いはず・・・

などと油断していると本当にマズいです。

 

 

 

 

目がくぼんでたりするのは兆候です。

 

 

 

 

 

尾の付け根もわりとわかりやすい場所です。 

 

 

 

この状態は無理やりスポイトなどで水を飲ませても

口を動かせず、嚥下が困難なことが多いので効果はあまり期待できません。

むしろ誤嚥させてしまい、とどめを刺してしまいかねません。

(爬虫類の気管開口部は哺乳類よりもずっと手前にあります)

飼い主自らの手で溺れさせてしまうことがあるのです。

 

この場合もやはり経口ルートではない補液が必要となります。

中型種以上なら静脈輸液、小型種なら皮下輸液や腹腔内輸液などが用いられます。