プレコの咬傷

魚の外傷って飼育下においては非常によく見られます。

もちろん、よく見られるからと言って油断は禁物です。

 

 

 

傷そのものが致命傷になることもあるし、

傷へ病原体が入り込んでいけば重篤になる事もあります。

 

 

 

前者はフグやタライロン、ハイギョなど歯や顎が強靭な種類に咬まれた傷。

これは大ダメージです。基本的に混泳が推奨されない理由はここにあります。

 

後者は網などで掬ったときに生じる、目に見えない傷が例として挙げられます。

いわゆる「スレ」というやつです。これに弱いディスカスなどは

多くのケースで網を使わずにプラケースなどで水槽から移動したりします。

この傷に有名なミズカビやエロモナス菌が侵入してくるのです。

 

 

ハリネズミよろしく棘を全身にまとったトリムプレコの仲間は

屈強ゆえに肉食魚と混泳されることが多いように見受けられます。

ゼブラキャットがピライーバが

アジアアロワナがボロボロにさせられた・・・

なんていうのもよく聞きます。

 

 

 

ところが

 

 

 

 

 

やられました・・・・

 

これはオレンジフィンレオパードトリム。

トリムの中ではポピュラーなほうですね。

 

 

 

 

硬い棘がえぐられてしまっています。

 

 

相手はピラニア。ちょっと強すぎる歯です。

魚の皮膚は哺乳類と違って伸縮性がありませんので

欠損した部分は縫い合わせるよりも

肉芽が盛ってくるのを待つほうが治癒しやすい傾向があります。

その間に感染を起こしたらいけませんので

そのケアが重要になります。